アカデミック・ジャパニーズ・グループ研究会

2011年度

第24回研究会

日時 2011年6月11日(土)午後1時~午後5時半
場所 東京海洋大学 品川キャンパス 白鷹館

パネルディスカッション 「震災後を視野に入れた日本語教育」
パネリスト 
門倉正美(横浜国立大学) 
嶋田和子(イーストウエスト日本語学校)
神吉宇一(財団法人海外技術者研修協会)

講演・ワークショップ「共創型対話能力を育む」
講師 多田孝志 (目白大学 前日本国際理解教育学会会長 日本学校教育学会会長)

講師の多田氏の関連著作
『地球時代の言語表現』(東洋館出版 2003年)
『対話力を育てる』(教育出版 2006年)
『共に創る対話力』(教育出版 2009年)


6月11日(土)開催の今年度第1回研究会では、研究会の前半では「震災後の日本語教育のあり方」について、大学での日本語教育、日本語学校での日本語教育、技術研修者への日本語教育の現場に身を置く観点からの議論をフロアのみなさんと共にすすめました。

後半は、多田孝志氏を講師に招いて、氏の唱道する<共創型対話力>とは何か、どのように育成できるかについて共に考える場にしました。多田氏によれば、<共創型対話力>とは、相手との意見や立場の違いを踏まえて、合意形成の粘り強い議論の中で新たな発想や解決策を見出すことを目指し、そのプロセスを通じて参加者相互の関係性の深まりを重視するものであり、対話や議論に関する新たな文化の創造を志向しています。

第25回研究会

日時 2011年10月7日(金)18時30~21時30分時
場所 米子コンベンションセンター(Big Ship)第4会議室

パネルディスカッション
「留学生にとってのアカデミック・ジャパニーズとビジネス日本語教育の課題」

パネリスト
国内外のワークプレイスとビジネスジャパニーズ
     春原憲一郎(財団法人海外技術者研修協会)

キャリア開発のためのビジネス日本語教育と教師の役割
     奥田 純子(コミュニカ学院)

アカデミック・ジャパニーズとビジネス日本語教育の接点
     堀井 惠子(武蔵野大学大学院)

 タイトルをクリックすると当日の発表資料がご覧いただけます。


留学生にとってアカデミック・ジャパニーズをしっかり身につけることが重要であることは言うまでもありませんが、その留学生たちの70%-80%は、卒業後、日本・日系企業に就職することを希望しています。留学生の就職支援のためのビジネス日本語教育については2007年度から、文部科学省と経済産業省のコラボ施策であるアジア人財資金構想の中で、実施されてきていますが、アカデミック・ジャパニーズ教育とビジネス日本語教育のつながりについてはあまり議論されてきませんでした。

今回の研究会では、留学生にとってのアカデミック・ジャパニーズ教育とビジネス日本語教育のつながりに焦点を当て、教育実践における課題とその解決策を探りました、前半は、パネルディスカッションで課題の整理、提起を行い、後半はグループディスカッションで意見交換をし、最後に、今後に向けて総括を行いました。いつもとは違い、日本語教育学会秋季大会前日夜の開催であることから、初のラーニングバー方式で研究会を行い、会場全体で活発な議論が行われました。

第26回研究会

アカデミック・ジャパニーズ・グループ研究会と協働実践研究会による
第1回合同研究会 


日本語教育のみならず,さまざまな学びの中で,協働としての実践,協働としての学習が,
広がってきています。その一方で,実践の中で新しい困難や迷いも生じてきます。
今回は,協働の実践を先駆的に行ってきたパネリストとともに,協働学習の現状を振り返り,
課題をあぶりだして,その克服策を考える集いを企画しました。

合同研究会世話人:
池田玲子 (東京海洋大学)
大島弥生 (東京海洋大学)
影山陽子 (日本女子体育大学)
佐藤勢紀子(東北大学)
舘岡洋子 (早稲田大学)
(五十音順)

日程: 2012年2月4日(土) 10時~17時30分
場所: 東京海洋大学品川キャンパス白鷹館
(JR・京急品川駅またはモノレール天王洲駅から徒歩15分程度)

10:30-11:10 口頭発表A1,A2,K1,K2
A1 大学院での専門日本語教育に協働学習を用いる意義における一考察
―自分が分からないところは何かに気付く協働学習のデザインの視点から―
神村 初美(首都大学東京大学院)

A2 英語母語話者のための日本語ライティングコースの実践報告
山口 麻子(テンプル大学ジャパン)

K1 大学院生による研究生のためのアカデミック日本語教室の協働実践 
―異なる教室活動のデザインや実践から形成された言語生態の比較― 
張 瑜珊 (お茶の水女子大学大学院)

K2 社会参加をする「表現」授業
―留学生の大学コミュニティーへの働きかけを授業の現場と捉えて協働を省察する―
江原 美恵子(聖学院大学 基礎総合学科 日本語予備課程)

11:15-11:55 口頭発表A3,A4,K3,K4
A3 自己評価がパフォーマンスに与える影響
小笠 恵美子・中村 フサ子・斉木 ゆかり(東海大学)

A4 文系研究生(留学生)を対象とした大学院入試論述対策講座の授業デザインとその実践
松田 佳子(金沢大学 研究国際部国際課)

K3 持続可能性教育としての日本語教育を通じた世界認識の協働的構築
―EPAと自己の関連を考える活動から― 
鈴木 寿子(お茶の水女子大学)

K4  ベトナムにおけるピア・フィードバックの可能性 
―「話す授業」に関する教師の意識調査から―
NGUYEN SONG LAN ANH (グエン ソン ラン アイン )
(政策研究大学院大学・国際交流基金日本語国際センター
日本言語文化研究プログラム博士課程) 

13:00-13:30 両会個別の会員報告会・総会
パネル・ディスカッション 「アカデミック・ジャパニーズと協働学習:現状と課題」
13:30-13:40 
趣旨説明(池田玲子氏・東京海洋大学)
13:40-14:00 
「協働学習とアカデミック・ジャパニーズをめぐる現在の状況」
舘岡洋子氏(早稲田大学)
14:00-14:20 
「協働学習をめぐる先行研究の流れ」
原田三千代氏(桜美林大学)
14:20-14:40 
「留学生へのアカデミック・ジャパニーズ教育の中での協働学習」
田中信之氏(北陸大学)
14:40-15:00 
「日本人学生へのアカデミック・ジャパニーズ教育の中での協働学習」
トンプソン(平野)美恵子氏 (東京海洋大学)
15:00-15:20 全体での質疑応答と問題提起的な討議
15:20-15:30 休憩
15:30-16:10 グループ討議(対象者別の4人グループを作り,課題の共有を行います)
16:10-17:00  全体討議